A/Bテストとは
「A/Bテスト」「ABテスト」「スプリットテスト」「スプリットランテスト」「バケットテスト」、どれも同じです。「LPO」「グロースハック」「CRO(コンバージョン率最適化)」「顧客獲得」、密接に関係します。
ただ、ECに特化して考えると、『より多くの買物客が実際に購入してくれるクリエイティブを発見する』ということです。
ふたつ(以上の)選択肢から、どれがより良い結果をもたらすのか、客観的かつ定量的に判断します。客観的というのは、店舗スタッフではなく、デザイン会社でもなく、買物客の声に耳を傾けることで実現します。定量的というのは、同等の条件下でいずれかを選択した人数です。
「こっちを使えばより売れるはずだ」という仮説を省き、勘に頼らず、A/Bテストを実行することで、データに裏付けられた意思決定を可能にします。ですので、「私はこっちが売れると思います」といった上司からツッコミ必至で腰砕けな説明をする必要もなく、「お客様がこちらを見て買ってくれています」と自信持って断言できます。単純ですが、より良いものを採用し続けることで、必ず売上の向上することが約束されているという意味で抜群でしょう。
ただし、正解は絶えず変化します。社会の状況や季節によっても人々の嗜好は変化します。一度成功したように思えても、翌週には競合に模倣されているかもしれません。あなたのショップにやり手バイヤーがジョインすると、品揃えや陳列も変わるでしょう。
A/Bテストは繰り返し実行しなければいけません。商売とは、存続する限り永遠に続く試行錯誤です。長い坂道を登るのも小さな一歩から。